今回は2年生、国語科の大田直人先生が担当する現代文Bの授業にお邪魔しました。

 

本校では夏休みの課題として一人一冊本を読むことになっていますが、その読んだ本を使用して「本紹介をしよう!」という計画でした。
大田先生が言うには、この本紹介は「ビブリオバトル」と呼ばれる、2007年に京都大学が発案して広まった「読書会」で、今、学校や図書館を中心に新しい読書の形として注目を集めているそうです。今回はその「ビブリオバトル」を駒澤流にアレンジして授業で実践していました。

 

まず、発表参加者が夏休みの課題として、読んだ本を持ってきて、次に5分間の発表原稿を作成します。5分間はあっという間に思えますが、意外と長い!ですからこの原稿をつくるだけで約1回分の授業時間を費やすそうです。

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原稿作りに苦戦する生徒

写真は実際の原稿。「発表する内容を文字だけに起こすのではなく、イラストや図にしてイメージで構成を考えていくのが大切。」と生徒にアドバイス。生徒は本への想いを自分なりにまとめていきます。

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授業の中では5分間のリハーサルも行われ、生徒は原稿の修正をしていきます。
2回目の授業でいよいよ本番です。5人1グループに分かれ、まずは発表の順番を決めます。

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次に決められた順番で、一人5分間で本を紹介します。発表のコツは「いかに聞き手が読みたくなるか!」だそうです。ですから、熱弁するあまり、本の内容の核心に触れてしまってはいけないとのこと。身振り手振りを使ったり、声のトーンを変えたりして、聞き手を本の世界観に引き込みます。

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それぞれ発表が終わったら、発表者に皆から盛大な拍手が送られていました。
最後にどの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものが『勝者』だそうです。

 

●授業の感想
夏休みの課題の定番でもある「読書」を「本紹介」という形で工夫していて、とても感動しました。なにより生徒一人一人が楽しそうに発表したり、質問したりしている姿が素敵です。今後もこのようなアクティブな授業に挑戦してください!