―予備校に行かずに早稲田大学合格。その秘訣を聞きました。

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向かって右から、渡邉 杏花さん(横浜市立市ヶ尾中学校)
大澤 育太くん(世田谷区立瀬田中学校)
担任・世界史担当の古市 拓実先生(早稲田大学社会科学部出身)
佐々木 光くん(荒川区立荒川第三中学校)

今回は、この3月に高校を卒業した、受験コース(文系)出身の3人にお話を伺います。
3人とも塾や予備校に行かず、第一志望の早稲田大学合格を勝ち取りました。3人とも担任の先生の出身学部、社会科学部に進みます。「後編」では、主に学校生活にスポットを当てて聞いていきます!

 

―部活動と受験勉強の兼ね合いはいかがでしたか?
渡邉 私はダンス部に所属していて、3年生の10月まで活動をしていました。限られた時間の中でいかに効率よく勉強するか、方法を模索し、密度を増やそうと思いました。具体的には、できないところを見つけて、できないことに集中するというものです。受験勉強ばかりしているとストレスがたまるので、そんな時に部活動で体を動かすのは精神的によかったと思います。勉強で悔しい思いをしたら、それを部活でぶつけるということもでき、よい循環があったと思います。
大澤 私は硬式テニス部に所属していて、3年生の4月には引退しました。二人と違って明確に目標をもっていたわけではないので、そこまで部活動にこだわりがなければ、どっちつかずの状態になるのではなく、早めに引退して勉強に集中するのもいいと思います。
佐々木 私はサッカー部に所属していて、3年生の12月まで現役を続けました。週6日、夜まで練習があるので、学校にいる時間を充実させようと考えました。朝は早く来て少しの時間でも勉強する、休み時間も無駄にせず勉強するなど、空き時間をうまく使うようにしました。そして何より、授業を大切にしていました。50分という時間以上のパフォーマンスが出せるように、集中力を切らさないようにしていました。

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―クラスの雰囲気はどうでしたか?
渡邉 授業中はみんな集中していて、自分もそんな雰囲気に触発されて頑張ろうと思えました。休憩時間はみんなでワイワイしてリフレッシュできていて、勉強するにはいい環境だったと思います。
大澤 全体的ににぎやかで楽しいクラス。やるときはやるが、楽しむときは楽しむという感じで、和気あいあいとしていて過ごしやすかったです。
佐々木 明るい人が多く、オンオフを切り替えてコミュニケーションが取れました。部活動と勉強を両立している人も多かったので、心強かったです。みんなでやろう!という雰囲気があり、共に目標に向かう仲間ができました。

 


―担任・世界史担当の古市先生について教えてください。
渡邉 「一生懸命やったことは記憶に残るよ」という言葉をかけてくださり、早稲田を目指すこと、一生懸命やることのきっかけをくれました。大変な分、一生懸命やろうという気持ちになれたと思います。授業でも熱血なので、眠くならず、生徒が頑張れる、楽しめる授業をしてくださいました。
大澤 私は元々逃げ腰な性格で、「これでいいや」で満足することが多かったんですが、古市先生は面談などで「本当にそれでいいのか?」と諭してくれました。マイナスな性格を矯正して、早稲田大学合格といういい結果につなげてくれたと思います。
佐々木 熱血で、妥協を許さない先生です。落ち込むことがあっても、常に前向きになれるような声かけをしてくれました。一方で、困っている人には優しい声かけをして気遣ってくれます。生徒のやる気スイッチを入れてくれる先生だと思います。授業もとても分かりやすくて楽しかったです。

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―駒大高校のおすすめポイントや、印象に残ったことなどを教えてください。
渡邉 2年次で行った永平寺拝登です。1泊ですが修行僧の生活を体験し、新たな世界を知ることができました。人生の中で仏教にふれる機会がある人は多くないと思うので、貴重な体験でした。禅の教えは意外と興味深く、勉強になりました。部活を頑張っている生徒が多く、活気があるのもよかったです。
大澤 文化祭が思い出に残っています。どの学年も頑張って準備するのでクオリティーが高いんです。普段と違ってはっちゃけることができ、楽しめる文化祭です。
佐々木 勉強と部活を両立できるところです。時間がない中でも頑張ろうという雰囲気があり、部活も勉強も100%で頑張れます。どちらもしっかりやりたい人にはいい学校だと思います。

 


―将来の希望、目標などを教えてください。
渡邉 子供の知能の形成と教育の関係に興味があるので、それに近い分野を学びたいです。現在の教育の問題を解決できるような仕事に就ければいいなと思っています。
高校のダンス部公演でたくさんの人から喝采を浴びる経験は、一度したら忘れられないんです。なので、ダンスも続けていきたいと思っています。
大澤 私は歴史など社会系の科目に関心があります。現代のグローバルな世界の社会情勢や民族紛争には、実は何百年も前の出来事が影響しているなど、社会系の科目は相互に関係しています。幅広く社会科学を修められる社会科学部で、政治や経済、歴史などを総合的に学び、現代社会を考察する学問を究めていきたいです。
佐々木 社会科学部は幅広くいろいろな分野を学ぶことができるのが魅力的です。明確には決まっていませんが、私は将来、周りの人を幸せにする、人の役に立つ仕事に就きたいと思っています。大学ではそのための学びに出会えるのではないかなと思っています。

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自己分析や創意工夫、高い目標を目指す強い意志で、みずから道を切り拓いた3人。
これからも楽しく勉強を続けてください!